HPCI にて複数課題に参加されている場合でも、東工大の TSUBAME3.0 のローカルアカウントは1つのみ発行されます。その場合に複数の課題毎に割り当てられた計算機資源は、以下で説明する TSUBAMEグループ により使い分け可能です。
なお利用の詳細については、各種利用の手引き や TSUBAME3.0 利用の手引き をご参照ください。
TSUBAMEグループ とは
- TSUBAMEグループは課題毎に設定される文字列(HPCI/JHPCNの採択課題では初回採択課題番号)の名前を持つグループです。複数課題に参加している場合、TSUBAME3.0 のローカルアカウントは参加課題数分のTSUBAMEグループに所属します。
- TSUBAMEグループの名前
TSUBAME3.0 にログイン後、id コマンドにて確認できます。所属するTSUBAMEグループ名は、HPCI/JHPCNの採択課題では初回採択課題番号になります。
複数課題で使い分ける計算機資源
- TSUBAMEポイント
TSUBAMEグループ毎にジョブ投入可能時間を管理します。残りジョブ投入可能時間(秒)はTSUBAMEポータルにログインしてご確認ください。ジョブ投入時には、qsub コマンドの -g オプションで利用するTSUBAMEグループを指定するか、newgrp コマンドで予めTSUBAMEグループを指定してください。
参考情報: ジョブの投入, 8.4. ポイントの利用状況の確認
- グループディスクの利用
TSUBAME3.0 のローカルストレージの計算機資源が配分されている課題はホームディレクトリ以外にグループディスクを利用可能です。利用可能なグループディスクの容量は、以下のコマンドにて確認できます。
$ lfs quota -g TSUBAMEグループ 購入したグループディスク
グループディスクの path は以下のどちらかになります。
/gs/hs0/<TSUBAMEグループ名>/
/gs/hs1/<TSUBAMEグループ名>/
例えば、hp120001の課題が /gs/hs1 のグループディスクを利用している場合は以下の通りです。
$ lfs quota -g hp120001 /gs/hs1
グループディスクは課題参加者全員で共用しますので、各ユーザ毎や利用目的毎にサブディレクトリを作成することをお勧めします。
また TSUBAME3.0 ではジョブ投入時により高速/大容量なローカルスクラッチ領域/共有スクラッチ領域をご利用いただくこともできます。詳しくは参考情報をご参照ください。
参考情報: ストレージの利用, FAQ: グループディスクの利用状況をコマンドで確認したい
- Unix ファイルシステムのアクセス権管理
TSUBAMEグループ毎に Unix ファイルシステムのアクセス管理が可能です。
具体的にはHPCIユーザの所有するファイルのグループ属性は、users か TSUBAMEグループ のどちらかになります。ただし、グループディスクの下には users グループのファイルは保存できませんのでご注意ください。
複数課題で共通の計算機資源
- ホームディレクトリ
1つのローカルアカウントに対して、25GB の割当があります。参加課題数に依りません。利用中のホームディレクトリの容量は次のコマンドにて確認できます。
$ du -sh ~
参考情報: Homeディレクトリ