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先端研究基盤共用・プラットフォーム形成事業
『みんなのスパコン』TSUBAMEによる日本再生
趣旨と概要

本事業は平成27年度で終了いたしました。

先端研究基盤共用・プラットフォーム形成事業

平成19年から始まった文部科学省の先端研究施設共用イノベーション創出事業【産業戦略利用】は平成21年4月から「先端研究施設共用促進事業」へ、平成25年度より『先端研究基盤共用・プラットフォーム形成事業』に移行しました。
本事業では、先端的な研究開発施設等の共有を促進することにより、独創的・先端的な基礎研究からイノベーション創出に至るまでの科学技術活動全般の高度化及び国の研究開発投資の効率化を図ることを目的としています。 平成24年4月時点で、先端的な研究施設・機器28 件(高速電子計算機システム、NMR装置、高出力レーザー装置、放射線発生装置等、先端計測分析機器等)が本事業に採用されており、文部科学省より施設の利用に係る運転経費や施設共用技術指導研究員の配置をはじめとした産業界が利用しやすい共用体制の構築等のための経費の支援を受け、産業界への施設の共用が積極的に進められております。

『みんなのスパコン』TSUBAMEによる日本再生

東京工業大学が先端研究基盤共用・プラットフォーム形成事業の一端として実施し、本学が運用する世界トップレベルのスパコン TSUBAME が1年間に供給可能な計算時間の一割程度を供給します。
また本事業は、文部科学省の補助金事業として、採択された事業であると共に、TSUBAME共同利用サービスの「産業利用」の部分に相当する事業でもあります。

  • 募集区分「戦略分野利用推進」と「新規利用拡大」
    区分
    内容
    利用期間
    (利用回数は最大2回まで)
    戦略分野利用推進: 国家的・社会的課題に対応した技術的課題等を解決する区分 利用開始から1年間
    新規利用拡大: これまでTSUBAMEを利用したことのない利用者及び利用分野に対し、新たに有望な戦略分野につながる利用課題等を募集する区分 利用開始から実施年度末まで
  • 施設の利用メニュー

    原則有償利用となりました。産業利用の促進のために、成果公開が義務付けられる代わりに1利用期間1年以内で最大2回まで利用が無償となるトライアルユースと、実施課題のテーマおよび成果を秘匿できる成果非公開コースを用意しました。(FAQ: 1口で、TSUBAME2.5はどれくらい使えますか?)

    トライアルユース: 利用料は無償。継続・再応募含めて同一課題からの応募は2回までです
    成果公開コース: 1口あたり 120,000円(税別) 平成26年4月1日より
    成果非公開コース 1口あたり 480,000円(税別) 平成26年4月1日より
  • 成果の扱い

    成果公開コース(トライアルユースを含む)では、採択企業名や課題名、代表者名、利用成果報告書をWeb等で公開します。知的財産権の取得等の事由により公開を最大2年間まで延期可能です。

    成果非公開コースでは、成果のみでなく、採択企業名や課題名、代表者名も秘匿できます。

    すべてのコースにおいて、知的財産権は原則実施企業に帰属します。

戦略分野利用推進

  • 「計算化学手法による創薬技術の開発」(計算創薬)

    大量かつ高速な計算が可能なTSUBAMEを利用することで、従来の計算機環境では達成できなかった創薬技術開発につなげ、新薬をより安価に、高速に、安全に開発する技術を開発する課題等の採択を目指す。

    (例)巨大生体分子系のNMR計算法の開発、巨大分子と低分子の結合性強度予測、置換基の変化と薬理活性の変化相関、構造活性相関データベースの作成、巨大分子のアンサンブルシミュレーションによる構造活性相関の予測

  • 「大規模流体-構造連成解析技術の開発」(流体構造)

    大規模流体-構造連成解析そのもの、あるいは大規模流体-構造連成解析技術の要素となる、これまでになされたことの無い、大規模流体または大規模構造解析に取り組む課題等の採択を目指す。大規模流体-構造連成解析の実例を積み重ねることを戦略的に推進することで、大規模流体-構造連成解析システムが国内企業へ導入されることを促進し、さらに計算機の進歩とともに日本のものづくりプロセスを支える中小企業の設計・製造の現場にも導入が進み、国際競争力の向上、日本型ものづくりの強化につながることを期待する。

    (例)ポンプ、ガスタービン、ビルと風の相互作用など流体ー構造連成問題に対する大規模解析

  • 「シミュレーションによるナノ材料・加工・デバイス開発」(ナノシム)

    「物性・機能発現指向のシミュレーション・デザイン技術」、「革新的ナノ計測・加工技術」としての「シミュレーションによるナノ材料・加工・デバイス開発」技術の確立を目的とする課題等の採択を目指す。

    (例)BNナノチューブの新規物性設計法の開発、ナノ光学材料の開発

  • 「社会基盤のリスク管理シミュレーションへのHPC応用技術の開発」(社会基盤)

    社会の抱えている様々なリスクを軽減し、国民の利便性を向上させ、質の高い生活を実現するための研究開発、防災、テロ対策・治安対策、都市再生・生活環境、ストックマネジメント、国土の管理・保全、交通・輸送システム、ユニバーサルデザイン等、国民生活を支える基盤的分野で、快適な社会を実現する研究開発を推進し、これらの社会基盤のリスク管理シミュレーションにおいて、これまで利用することが少なかったHPCインフラを提供しイノベーション創出に繋がる課題の採択を目指す。

    (例)金融資産ポートフォリオのリスク評価、自然災害リスク評価、対人衝突時の被害軽減設計、交通渋滞防止、新型インフルエンザの感染大流行防止

  • 「アクセラレータ利用技術の推進」(アクセラ) 【平成22年度新設】

    TSUBAMEに搭載されたGPGPU等の非常に多数の演算器を持ったアクセラレータを利用する技術、新アルゴリズム開発、アクセラレータコードのチューニングや応用分野の開拓に取り組む課題等の採択を目指します。

新規利用拡大

本事業においてTSUBAMEでこれまで実施されたことが無い、従来のハイパフォーマンスコンピューティング分野の利用課題のみならず、従来のハイパフォーマンスコンピューティングでは試みられなかった用途の開拓を目指す。 (例)次世代ネットワークアプリケーション開発、クライアント1万台問題解決法の開発、第2、第3のGoogle開発、非既存HPC、新世代HPC用途の開発

  • 新規利用拡大 1回目
  • 新規利用拡大 商用アプリバンドル型トライアルユース 【平成24年度新設】
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