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HPCI資源提供機関を利用した日本チームがスパコンの世界ランキング「The Graph 500」にて世界3位と4位!

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国立大学法人東京大学情報基盤センター
国立大学法人東京工業大学学術国際情報センター

HPCI資源提供機関を利用した日本チームが
スパコンの世界ランキング「The Graph 500」にて
世界3位と4位!    

►大学や研究機関のHPC資源をネットワークで結合するHPCI(High Performance Computing Infrastructure)(用語1)の資源提供機関を利用した鈴村豊太郎東京工業大学客員准教授を中心としたチームがスパコンの大規模データ解析性能の世界ランキングであるThe Graph 500の2012年6月版において世界3位及び4位を達成。 

High Performance Computing Infrastructure (HPCI、用語1)の資源提供機関である、東京大学情報基盤センターのOakleaf-FX(用語2)及び東京工業大学学術国際情報センターのTSUBAME2.0(用語3)を利用した鈴村豊太郎東京工業大学客員准教授を中心としたチームが、「The Graph 500 List」(用語4)の2012年6月版において358.10 GigaTEPS (ギガテップス)及び317.09 GigaTEPSを記録し、世界3位及び4位として認定されたことが、ドイツハンブルク市で開催されているヨーロッパ最大のスパコンの国際学会 "2012 International Supercomputing Conference (ISC12)" にてドイツ時間6月19日に発表されました。

「The Graph 500」は、有名なスパコンの数値計算性能のランキングである 「The Top 500」では有効に計測されず、かつ近年重要とされているスパコンの大規模データ処理の処理性能を競うもので、指標としてグラフ構造の幅優先探索処理の性能としてのTEPS (Traversed Edges Per Second:1秒間に辿るグラフのエッジ数)を用います。この指標は、スパコン上での構造物設計等のアプリケーションや、大規模計算の結果のデータマイニングはもとより、近年の情報社会におけるウェブ検索・ソーシャルネットワーク・ITSなど、情報化社会のインフラにとって本質的なものであり、ランキングのトップクラスにはTop500の上位スパコンが並びます。

 今回、東工大大学院計算工学専攻・鈴村客員准教授らのチームは、Graph500の性能評価に関してHPCI資源提供機関である東京大学情報基盤センターの「2012年度 FX10 スーパーコンピュータシステム大規模 HPC チャレンジ」及び東京工業大学学術国際情報センターの「TSUBAMEグランドチャレンジ 平成24年度春期」 の課題として採択されました。Oakleaf-FX及びTSUBAME2.0上でそれぞれ新たな超並列な幅優先探索のソフトウェアを研究開発し、Oakleaf-FXにおいて2750億の頂点と4兆枝、TSUBAME2.0においては340億個の頂点と5500億枝からなる超大規模グラフ(それぞれScale38とScale 35)に対して、Graph 500の規則通りにある任意の点からの全点幅優先探索を,Oakleaf-FXのほぼ全部を用いる4800ノードとGPUを搭載したTSUBAME2.0のほぼ全部を用いる1366ノード上で実行して、それぞれ12.3秒と1.73秒で全探索を終え、上記の指標を得ました。「The Graph 500 List」において日本のスパコンが上位に入賞することは、同じ鈴村客員准教授らによる2011年11月のTSUBAME2.0を用いた成果に引き続き二度目になります。

今後とも、東京大学情報基盤センター及び東京工業大学学術国際情報センタはHPCIと連携し、更なる日本のHPCの飛躍に向けて、不断の研究開発を続けていく所存です。

 用語1 HPCI :High Performance Computing Infrastructure。HPCIは、「京」と全国の大学や研究所などに設置されているスパコンをネットワークで結び、多様な計算環境を構築。ユーザやスパコン資源の提供機関からなるコンソーシアムの主導により構築。

 用語2 Oakleaf-FX :東京大学情報基盤センターは、1965年に全国共同利用施設の大型計算機センターとして発足。学内外に1,500名以上の利用者を有している。Fujitsu PRIMEHPC FX10に基づくOakleaf-FXシステム(ピーク性能1.13 PFLOPS)は2012年4月2日より試験運転を開始した。

用語3 TSUBAME : Tokyo-tech Supercomputer and UBiquitously Accessible Mass-storage Environment。初代TSUBAME1は2006年4月~2010年10月の期間稼働し、一年半にわたってアジア一位のスパコンとなるなど多くの成果を達成。2010年11月に、東工大とパートナー企業が共同開発した、我が国初のペタフロップス級スパコンである、新型のTSUBAME2.0に引き継がれた。

 用語4 The Graph 500 List:説明は本文中。 http://www.graph500.org

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