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2012/3/6

持続可能な遺産管理のための情報技術の導入に関する海外ワークショップ


2012年3月6日、山口・高田研究室は世界遺産保存局(Department of World Heritage, DPL)と『Information and Communication Technology (ICT) for world heritage site preservation and management in LuangPrabang, Lao PDR』と題するワークショップを共催した。3年間にわたる共同研究プロジェクトの成果の発表・共有し、今後の取組についての議論が行なわれた。参加者はDPLの局長、副局長、山口しのぶ教授、高田潤一教授、DPLスタッフ、山口・高田研究室の修士学生の計16名である。まず、現地ICTチームによって地理情報システム(Geographic Information System, GIS)が試験的導入された地区の調査結果が発表され、さらに世界遺産地域およびその周辺地区へGIS導入を拡大していることも報告された。また、地域住民および観光客のために設立されたICTセンターの訪問者数が増加している状況が報告された。最後に、ICTチームは本協働研究プロジェクトが継続的な遺産運営に貢献していると評価した。その後、技術と知識の継承を促進するために様々な情報を蓄積した知識管理システムの構築と、VR(virtual reality)パノラマ手法による街並みのデジタルアーカイブ化および携帯電話による世界遺産意識の促進について発表された。VRパノラマとは天地を含む360°全方位を撮影した静止画であり、CG(computer graphics)に比べ安価で高い技術を必要としないためデジタルアーカイブの手法として提案された。本ワークショップの成果として、今後の共同作業案が具体的に話し合われ二ヵ年の共同研究計画が確立した。



ICTチームの発表の様子

ワークショップ参加者


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