お知らせ
- (募集は終了しました) 平成25年7月31日(水)13:00 より公募を開始(受付締切8月28日(水)17:00)しました。 これまでの課題はこちら。
制度の趣旨
この9月に東京工業大学のスパコンTSUBAME2.0が、理論演算性能 単精度17 PFLOPS、倍精度5.7 PFLOPSのTSUBAME2.5へと大幅に増強され、TSUBAME2.5での超大規模計算の要求はより一層高まっております。これまでのTSUBAME2.0の運用では、総合演算性能2.4PFLOPSのピーク性能をフル活用する機会を確保するため、平成23年度からTSUBAMEグランドチャレンジ大規模計算制度(無償利用)を実施しています。
平成23年度は、この制度を利用した課題の二つがスパコンの分野での最高栄誉と言われるゴードンベル賞・特別賞(本賞)と奨励賞を受賞しています。
平成25年度秋期は、全ノードを用いた大規模計算のピーク性能(計算速度)を目指す課題(カテゴリーA)と、極めて意義の高い結果を得るために大規模かつ膨大な計算量が必要な課題(カテゴリーB)の公募を行います。
夏季縮退運転中における全ノード占有利用実施の条件:
今秋は、「2013年度夏季の電力需給対策について」や一般ユーザへの負担軽減を十分考慮した上で、下記の条件下での実施となります。
東工大 省エネルギー推進室からの協力依頼「2013年度夏季の電力需給対策について」に基づき、TSUBAME2.0は7/1(月)~9/30(月)の期間で夏季縮退運転(※)を行っています。一方で、全ノード占有利用の10月実施は後期授業への影響が大きいため、9月後半に実施します。またその間も、ログインノードとストレージへの最低限のアクセスを確保し、一般ユーザへの負担軽減を図ります。電力的に余裕のある週末の実施も行います。9月後半はまだ夏季縮退運転期間中でありますが、下記の条件の下でのTSUBAME2.0のグランドチャレンジ向け全ノード運用を行います。
- 残暑が厳しく学内最大使用電力量が削減目標値に近づいた場合は、実施課題の利用を停止し電力削減に努め(第1段階)、それでも削減が不十分な場合は夏季縮退運転と同程度の削減(第2段階)を実施可能なように備える。
- 具体的には、第1段階においては全ノードを立ち上げたままアイドリング状態とし、第2段階では約400ノード(全体の30%)を停止した上でのアイドリング状態となります。
※ TSUBAME2.0の夏季縮退運転: 7/1(月)~9/30(月)の期間、ピークシフトとして平日日中の縮退運転と夜間及び土日・休日のフル稼働を自動で切り替えることで、利用者への影響を少しでも軽減しつつ節電・省エネへの協力を行っています。
平成25年度 秋期 TSUBAME グランドチャレンジ大規模計算制度の実施概要:
- カテゴリーA: 全ノード利用
実施課題数:2課題程度(応募内容に応じて最大4課題)
実施時期:平成25年9月23日 9:00 ~ 9月25日 9:00 の間の 12時間~24時間
試行機会:平成25年9月14日 10:00 ~ 9月16日 9:00 の間の 12時間~24時間
- カテゴリーB: 420 ノード利用(障害に備えて予備ノードを準備)
実施課題数:1課題程度(応募内容に応じて最大2課題)
実施時期:平成25年10月8日 10:00 ~ 10月15日 9:00 の間の 1週間(またはそれ以下)
試行機会:平成25年10月3日 10:00 ~ 10月 4日 9:00 の間の 12~24時間
申請課題が満たすべき条件
- 申請課題のカテゴリーは、TSUBAME共同利用(学術利用・成果公開)に準ずること。
- TSUBAME2.0の大規模ノード占有利用により、広くその重要性が認識されている分野での挑戦的な課題におけるチャンピオンデータが得られる十分な見込みがあること。
- 課題申請の段階で既に1000以上のプロセスを同時に実行するような大規模計算の実績があること。
- 課題申請までにTSUBAME2.0を利用していることは必須ではありませんが、大規模ノード占有利用前に与えられる僅かな期間・計算資源にて万全の準備ができること。
採択課題が果たすべき義務
- 本制度によって得られた成果は、利用終了後1ヵ月以内に所定の様式を満たした実施報告書として提出すること。提出された実施報告書のうち、公開すると定めた部分は東工大GSIC のWeb ページなどで公開される。
- 東工大GSIC が開催するシンポジウムなどのイベントにおける発表や、TSUBAME e-Science Journal などへの執筆へ協力すること。特許申請や学術的競争のために発表等ができない場合は、その理由と共に発表できる時期を明記した文書を提出すること。
- この成果を論文発表・学会発表・プレスリリースなどする際は、グランドチャレンジ大規模計算制度による成果であることを明記し、発表後2週間以内に東工大GSIC へ報告すること。
- これらを含めて利用終了後1年以内に、所定の様式を満たした最終の成果報告書を提出すること。
本制度で得られた成果について
本制度により得られた知的財産権は、全て採択課題の実施者へ帰属されます。
ただし、TSUBAMEでの大規模ノード占有利用において、単なる計算機利用を超えた課題の本質的な領域における東工大GSICの協力が必要な場合には、課題申請書提出前に必ず相談すること。その上で必要な場合には協議の上で東工大の教職員との共同研究として実施すること。
申請方法
課題申請手続きは以下の3ステップから成ります。
- 申請ステップ1.課題申請書(MS-Word形式) をダウンロードし、記入
記入にあたって不明な点は、お気軽にお問い合わせください。
- 申請ステップ2.申請フォームより、課題名・課題概要・課題責任者情報を送信
重要:翌日(土日祝日は除く)までに受理通知メールが届かない場合は、必ずお問い合わせください。
- 申請ステップ3.申請書の電子ファイル(PDFとWord形式の両方)を下記 メールアドレス宛に添付ファイルにて提出
申請書提出先 および 問合せ先 メールアドレス
東京工業大学 学術国際情報センター 共同利用推進室
kyoyo@gsic (全角@を半角にして、".titech.ac.jp"を付けてください。)
課題審査
課題審査は、課題選定評価委員3名以上による書類審査と、その結果を踏まえた課題選定評価委員会によって採択課題が決定されます。
課題の採択数
大規模ノートを占有するような利用は一般利用者への影響が大きいため、審査により少数の課題が採択されます。採択数は提供可能計算資源との兼ね合いがあり、変動する可能性があります。
- カテゴリーA: 2課題程度(応募内容に応じて最大4課題)
- カテゴリーB: 1課題程度(応募内容に応じて最大2課題)
公募スケジュール
公募開始 |
平成25年7月31日(水)13:00 |
公募締切 |
平成25年8月28日(水)17:00 |
審査期間 |
平成25年8月29日(木)~9月4日(水) |
採択課題の決定 |
平成25年9月6日(金) |