2007年11月10日から16 日まで米国リノにて開催されたスーパーコンピューティングとネットワーク、ストレージ活用技術の世界最大の国際会議SC07にて、東京工業大学 TSUBAMEのストレージ300テラバイトを用いてStorage ChallengeにエントリしていたArgonne National LabとVirginia Techの研究チームが見事優勝を果たしました。
研究チームは、 ParaMEDICと呼ぶ分散I/Oのためのソフトウェアフレームワークを利用して微生物ゲノムシーケンスの探索を行いましたが、作業には膨大なCPU時間とともにペタバイトに及ぶ非圧縮データが生成されるため、このようなタスクを実現するための計算資源の確保が課題となっていました。
計算資源とストレージ資源の双方を提供できるスーパーコンピュータセンターは限られているため、今回のチャレンジではネットワークを介して世界のさまざまな地域のスーパーコンピュータから資源を借り集める手法が用いられ、東京工業大学のTSUBAMEも新規ストレージシステムNESTREのテストを兼ねて300テラバイトの資源提供を行っていました。
東京工業大学学術国際情報センターでは、今回のテストを通じて得られた大規模ストレージに関する研究開発ノウハウを、学内外のユーザの一層のサービス向上に適用していく予定です。