令和6年度『もっとみんなのスパコン』TSUBAME共同利用 利用課題公募要領
東京工業大学 学術国際情報センター
令和6年4月1日
国立大学法人 東京工業大学(以下「本学」)学術国際情報センターでは、理論性能66.8PFlops(倍精度)、人工知能などで利用される半精度では 952PFlops の世界トップクラスの性能を有するスパコンTSUBAME4.0を、本学の学生や教職員のみならず、学外の方にも有効に活用していただくため、『みんなのスパコン』TSUBAMEと称し、スパコンTSUBAMEの学外利用を推進しております。スパコンTSUBAMEをより多くの方に活用していただくことで、科学技術の発展、国際競争力の強化に貢献ができることを期待しております。
TSUBAME共同利用では、「学術利用」、「産業利用」の2つの利用区分を設けています。
TSUBAME共同利用では、上記の利用区分に加え、「産業利用」には「成果公開」と「成果非公開」の2種類のカテゴリがあります。「学術利用」は「成果公開」のみです。「成果公開」と「成果非公開」で公開される項目については、本公募要領の5項 情報公開をご確認ください。
「学術利用」、「産業利用」の2つの利用区分において、利用課題を公募します。採択された利用課題はTSUBAMEを利用することができます。本公募で採択された利用課題の利用期限は当該年度末までであり、年度末に未使用の計算機資源は失効します。継続利用の場合も年度毎の課題申請を必要とします。
TSUBAME共同利用の実施にあたっては学術国際情報センターが定める、センター計算機システム運用規程及び同利用細則に定めるところによるほか、共同利用約款、共同利用規定に従うものとします。
TSUBAME共同利用の申請者は、以下の全ての要件を満たす必要があります。
・日本国内に法人格等を有する組織に属すること。
・日本国内で利用がなされること。
・平和利用目的であること。
・人権及び利益保護への配慮を行うこと。
・文部科学省「生命倫理・安全に対する取組」に適合すること。
・経済産業省「安全保障貿易管理について」に適合すること。
・学術国際情報センターが定める利用規定等を遵守すること。
TSUBAME共同利用に係る経費は、利用課題責任者の所属する機関が全て負担するものとします。
TSUBAME共同利用に採択された利用課題の実施により生じた知的財産権は、原則として利用者に帰属するものとします。当該知的財産権の成立に本学構成員が寄与した場合には、利用課題に係る関係者と別に定める共同研究契約の規定等に従い協議することとします。
TSUBAME共同利用で提供する計算機資源の利用課金についての詳細は別紙をご覧ください。また、提供する計算機資源の詳細は、学術国際情報センターのウェブページにてご確認ください。
TSUBAME共同利用の申請から審査、採択、利用、そして報告・評価へ至る流れを図1に示します。
TSUBAME共同利用では、全ての利用区分において、令和7年2月5日まで随時申請を受け付けます。
利用課題申請書作成に必要な様式は、下記URLよりダウンロードしてください。
TSUBAME共同利用 提出様式および規則等 : https://www.gsic.titech.ac.jp/node/55
利用課題申請に必要な書類一式は提出書類チェックリスト(利用課題申請書 様式の1ページ目)で確認し、
スキャンしたものを電子データで学術国際情報センター共同利用推進室宛に電子メールにて提出してください。
・申請時に利用同意書をご提出いただいた場合には採択後の誓約書の提出は不要です。
・手続き迅速化のため身分証明書のコピーは申請時にご提出いただいております。
なお、身分証のコピーは、所属組織発行の所属機関名が明記された
社員証、職員証、学生証などのコピーを電子メールにてお送りください。(免許証等は不可)
図1 TSUBAME共同利用の流れ
TSUBAME共同利用のうち、産業利用に区分される利用課題は、課題審査委員会により審査されます。課題審査委員会は、本学教員と学外有識者から構成されます。審査は規定の審査基準に従って採点し、採択の可否を決定します。審査結果は申請利用課題責任者宛に電子メールにて通知します。
申請利用課題が後述のいずれかの条件を満たす場合には審査が免除され、配分口数調整および実施規定に対する確認のみで採択が決定し、採択通知が申請利用課題責任者宛に電子メールにて送られます。
採択が決定した場合、利用課金の支払に関する誓約書を兼ねる同意書とTSUBAMEアカウントが必要な課題従事者の身分証コピーを提出後に、TSUBAMEアカウントが発行されます。手続きに必要な書類等は下記URLよりダウンロードしてください。身分証のコピーは、所属組織発行の所属機関名が明記された社員証、職員証、学生証などのコピーをお送りください。(免許証等は不可となります)
TSUBAME共同利用 提出様式および規則等 : https://www.gsic.titech.ac.jp/node/55
審査免除の場合は、既に必要な書類一式は申請書類と共に提出済のため、採択通知受理後に速やかにTSUBAMEアカウントが発行されます。
アカウント発行後、TSUBAME利用講習会を受講することができます。TSUBAME利用講習会ではTSUBAMEの基本的な利用方法について説明します。初めてTSUBAMEを利用する産業利用の課題従事者を対象としていますが、その他の課題従事者でも希望があれば本講習会を受講できます。
利用課題は利用終了後30日以内に、利用区分が学術利用の場合は、様式18a「利用概要報告書」と様式20a「成果報告書」を、産業利用(成果公開)の場合は、様式18b「利用概要報告書」と様式20b「成果報告書」を提出してください。
利用カテゴリが成果非公開の場合は様式19「利用概要報告書(成果非公開)」のみ提出してください。
報告書は電子メールにてご提出ください。郵送は不要です。
また、学術国際情報センターのシンポジウム等にて利用成果の報告(口頭発表、ポスター発表等)、パンフレットにおいて利用事例の掲載をお願いすることがあります。
採択が決定したTSUBAME共同利用の利用課題の情報は、当該課題の利用カテゴリ毎に定められた項目を、採択時と利用終了時に公開します。
TSUBAME共同利用の採択時には、当該利用課題の利用期間/利用区分/利用課題名/課題責任者の所属機関名と氏名/利用課題概要を、学術国際情報センターのウェブページにて公開します。但し、利用カテゴリが「成果非公開」の課題については、利用期間/利用区分/課題責任者の所属機関名のみを公開します。
TSUBAME共同利用の利用終了時には、提出された当該利用課題の成果報告書を、学術国際情報センターのウェブページを通じて公開します。但し、利用カテゴリが「成果非公開」の課題については、追加公開項目はありません。
成果報告書の公開を特許取得等の理由で延期する場合には、協議により最大2年間の延期を認めるものとします。また査読付き論文の投稿を理由に公開を延期する場合には、最大1年間の延期を認めるものとします。公開延期中の成果報告書については、厳正な管理を行います。
TSUBAME共同利用の実施に当たって取得した個人情報はTSUBAME共同利用の実施のためだけに利用します。当該個人情報は、正当な理由のある場合を除き、本学および文部科学省、独立行政法人 科学技術振興機構およびこれらの継承先以外の第三者に提供することはありません。本学は、個人情報への不正アクセス、紛失、破壊、改ざんおよび漏洩等の危険防止に努めます。
東京工業大学 学術国際情報センター 共同利用推進室
〒152-8550 東京都目黒区大岡山 2-12-1 E2-6
E-mail: kyoyo@gsic (「@」を半角へ変換し、 titech.ac.jp を付けて下さい。)
電話 : 03-5734-2085 FAX: 03-5734-3198
学術国際情報センターのウェブページ : https://www.gsic.titech.ac.jp/
TSUBAME共同利用のウェブページ : https://www.gsic.titech.ac.jp/kyodou/
TSUBAME共同利用ではTSUBAMEの計算資源の最小販売単位を「1口」としており、TSUBAME4.0の1口は400ポイントで、400ノード時間に相当します。1ポイントはTSUBAME4.0の1ノード(192 CPUコア(AMD EPYC 9654 ×2)、4 GPU(NVIDIA H100)、768GBメモリ、1.92TB SSD搭載)を1時間利用可能な計算資源量です。すなわち1口はTSUBAME4.0の1ノードを400時間利用できる計算資源に相当します。
産業利用の場合、一企業の同一部署あたり年間の提供資源上限量を30口とします。学術利用の場合、同一研究室あたりの年間提供資源上限量を60口とします。年度内でも学外への提供資源上限(総資源の30%)を越えた場合、共同利用への資源提供を中止する場合があります。
ハードディスクで構成されるグループストレージの利用に使用するポイントは、1TBの容量あたり年間6ポイントとします。(1ヶ月あたり 0.5ポイント)
SSDで構成されるグループストレージの利用に使用するポイントは、100GBの容量あたり年間2.4ポイント(1ヶ月あたり0.2ポイント)とし、最大3TBまで利用できます。
TSUBAME共同利用における各利用区分のTSUBAME4.0の利用課金を表1に示します。
表1 TSUBAME共同利用のTSUBAME4.0の利用課金
利用区分 | 利用者 | カテゴリ | 利用料金(税込) |
学術利用 | 他大学または研究機関等 | 成果公開 | 1口: 110,000円 |
産業利用 | 民間企業および 財団法人や社団法人等 |
成果公開 | 1口: 110,000円 |
成果非公開 | 1口: 440,000円 |