平成29年度 TSUBAME共同利用 TSUBAME2.5利用課題 公募要領
東京工業大学 学術国際情報センター
平成29年3月31日
国立大学法人 東京工業大学(以下「本学」)学術国際情報センターでは、5.7PFLOPSのピーク性能を有するTSUBAME2.5の豊富な計算機資源を、本学の教職員や学生のみならず、学外の方にも有効に利用していただくために『みんなのスパコン』TSUBAMEと称し、TSUBAMEの学外利用を推進しております。TSUBAMEをより多くの方に活用していただくことで、科学技術の発展、国際競争力の強化に貢献ができることを期待しております。
平成29年の夏には、TSUBAME2.5の2倍以上の性能および計算資源となる後継機、理論性能12.15PFLOPSのTSUBAME3.0の運用を開始いたします。TSUBAME3.0の性能と豊富な計算資源にご期待ください。
TSUBAME共同利用では、「学術利用」、「産業利用」の2つの利用区分を設けています。
TSUBAME共同利用では、上記の利用区分に加え、「産業利用」には「成果公開」と「成果非公開」の2種類のカテゴリがあります。「学術利用」は「成果公開」のみです。「成果公開」と「成果非公開」で公開される項目については、本公募要領の5項 情報公開をご確認ください。
「学術利用」、「産業利用」の2つの利用区分において、利用課題を公募します。採択された利用課題はTSUBAMEを利用することができます。本公募で採択された利用課題の利用期限は当該年度末までであり、年度末に未使用の計算機資源は失効しますが、継続利用の場合も年度毎の課題申請を必要とします。
平成29年度は、夏にTSUBAME2.5の後継機であるTSUBAME3.0の運用が開始されます。TSUBAME3.0の運用開始にあたり、TSUBAME共同利用 公募要領は改定いたしますが、本公募で採択された利用課題は、TSUBAME3.0の運用開始後、移行期間を経て、TSUBAME3.0をご利用いただきます。
なおTSUBAME2.5に保存されたデータは、移行期間中にTSUBAME3.0に移行していただくことで、利用期間終了後3ヶ月間はTSUBAME3.0に保存されたデータとして参照することができます。
TSUBAME共同利用の実施にあたっては学術国際情報センターが定める、センター計算機システム運用規程及び同利用細則に定めるところによるほか、共同利用約款、共同利用規定および共同利用規定細則等の利用規則に従うものとします。
TSUBAME共同利用の申請者は、以下の全ての要件を満たす必要があります。
・日本国内に法人格等を有する組織に属すること。
・日本国内で利用がなされること。
・平和利用目的であること。
・人権及び利益保護への配慮を行うこと。
・文部科学省「生命倫理・安全に対する取組」に適合すること。
・経済産業省「安全保障貿易管理について」に適合すること。
・学術国際情報センターが定める利用規定、実施規定等を遵守すること。
TSUBAME共同利用に係る経費は、利用課題責任者の所属する機関が全て負担するものとします。
TSUBAME共同利用に採択された利用課題の実施により生じた知的財産権は、原則として利用者に帰属するものとします。当該知的財産権の成立に本学構成員が寄与した場合には、利用課題に係る関係者と別に定める共同研究契約の規定等に従い協議することとします。
TSUBAME共同利用で提供する計算機資源の利用課金についての詳細は別紙をご覧ください。また、提供する計算機資源の詳細は、学術国際情報センターのウェブページにてご確認ください。
TSUBAME共同利用の申請から審査、採択、利用、そして報告・評価へ至る流れを図1に示します。
TSUBAME共同利用では、全ての利用区分において、平成30年2月9日まで随時申請を受け付けています
利用課題申請書作成に必要な様式は、下記URLよりダウンロードしてください。
TSUBAME共同利用 提出様式および規則等 : http://www.gsic.titech.ac.jp/node/55
利用課題申請に必要な書類一式は提出書類チェックリスト(利用課題申請書 様式の1ページ目)で確認し封筒に収め、封筒の表面に「TSUBAME共同利用 課題申請書 在中」と朱書きの上、郵送、宅配便、持参等にて学術国際情報センター 共同利用推進室宛に提出してください。
・申請時に利用同意書をご提出いただいた場合には採択後の誓約書の提出は不要です。
・手続き迅速化のため身分証明書のコピーは申請時にご提出いただいております。
図1 TSUBAME共同利用の流れ
TSUBAME共同利用のうち、産業利用に区分される利用課題は、課題審査委員会により審査されます。課題審査委員会は、本学教員と学外有識者から構成されます。審査は規定の審査基準に従って採点し、採択の可否を決定します。審査結果は申請利用課題責任者宛に電子メールおよび書面にて通知します。
申請利用課題が後述のいずれかの条件を満たす場合には審査が免除され、配分口数調整および実施規定に対する確認のみで採択が決定し、採択通知が申請利用課題責任者宛に電子メールおよび書面にて送られます。
採択が決定した場合、利用課金の支払に関する誓約書を兼ねる覚書とTSUBAMEアカウントが必要な課題従事者の身分証コピーを提出後に、TSUBAMEアカウントが発行されます。手続きに必要な書類等は下記URLよりダウンロードしてください。身分証のコピーは、所属組織発行の所属機関名が明記された社員証、職員証、学生証などのコピーをお送りください。(免許証等は不可となります)
TSUBAME共同利用 提出様式および規則等 : http://www.gsic.titech.ac.jp/node/55
審査免除の場合は、既に必要な書類一式は申請書類と共に提出済のため、採択通知受理後に速やかにTSUBAMEアカウントが発行されます。
TSUBAME利用講習会ではTSUBAMEの基本的な利用方法について、実習を交えて説明します。産業利用の課題従事者のうち、初めてTSUBAMEを利用する課題従事者は本講習会受講後のアカウント発行となります。その他の課題従事者も希望すれば本講習会を受講できます。
利用課題は利用終了後30日以内に、カテゴリが成果公開の場合には、様式18「利用概要報告書(成果公開)」と様式20「成果報告書」を提出してください。
カテゴリが成果非公開の場合には様式19「利用概要報告書(成果非公開)」を提出してください。
また、学術国際情報センターのシンポジウムおいて利用成果の報告(口頭発表、ポスター発表等)、パンフレットにおいて利用事例の掲載をお願いすることがあります。
採択が決定したTSUBAME共同利用の利用課題の情報は、当該課題の利用カテゴリ毎に定められた項目を、採択時と利用終了時に公開します。
TSUBAME共同利用の採択時には、当該利用課題の利用期間/利用区分/利用課題名/課題責任者の所属機関名と氏名/利用課題概要を、学術国際情報センターのウェブページにて公開します。但し、利用カテゴリが「成果非公開」の課題については、利用期間/利用区分/課題責任者の所属機関名のみを公開します。
TSUBAME共同利用の利用終了時には、提出された当該利用課題の成果報告書を、学術国際情報センターのウェブページを通じて公開します。但し、利用カテゴリが「成果非公開」の課題については、追加公開項目はありません。
成果報告書の公開を特許取得等の理由で延期する場合には、協議により最大2年間の延期を認めるものとします。また査読付き論文の投稿を理由に公開を延期する場合には、最大1年間の延期を認めるものとします。公開延期中の成果報告書については、厳正な管理を行います。
TSUBAME共同利用の実施に当たって取得した個人情報はTSUBAME共同利用の実施のためだけに利用します。当該個人情報は、正当な理由のある場合を除き、本学および文部科学省、独立行政法人 科学技術振興機構およびこれらの継承先以外の第三者に提供することはありません。本学は、個人情報への不正アクセス、紛失、破壊、改ざんおよび漏洩等の危険防止に努めます。
東京工業大学 学術国際情報センター 共同利用推進室
〒152-8550 東京都目黒区大岡山 2-12-1 E2-6
E-mail: kyoyo@gsic (「@」を半角へ変換し、 titech.ac.jp を付けて下さい。)
電話&FAX : 03-5734-2085
学術国際情報センターのウェブページ : http://www.gsic.titech.ac.jp/
TSUBAME共同利用のウェブページ : http://www.gsic.titech.ac.jp/kyodou/
本紙で提示する利用課金はTSUBAME2.5を対象としております。平成29年夏に運用を開始するTSUBAME3.0の利用課金は決定次第、提示いたします。
TSUBAME共同利用ではTSUBAME2.5の計算機資源の割振りは口数を単位としており、1口は3,000TSUBAMEポイントです。1 TSUBAMEポイントは標準1ノード(12CPUコア, 3GPU, 54GBメモリ搭載)が1時間利用可能な計算資源のため、1口は標準1ノード3,000時間分(≒約4ヶ月)に相当し、例えば100CPUコアを15日や、100GPUを3.75日といった利用が可能です。
TSUBAMEアカウント発行時に提供されるディスク容量(各アカウント毎25GB)以外にストレージを必要とする場合は、1TB・1ヶ月当たり 30 TSUBAMEポイントが課金されます。
TSUBAME2.5としてご購入いただいた計算資源であるTSUBAMEポイントは、後日決定するTSUBAME3.0の利用課金をベースに定められる変換レートによりTSUBAME3.0のポイントに移行できます。
TSUBAME共同利用における各利用区分のTSUBAME2.5の利用課金を表1に示します。
表1 TSUBAME共同利用のTSUBAME2.5の利用課金
利用区分 | 利用者 | カテゴリ | 利用料金(税別) |
学術利用 | 他大学または研究機関等 | 成果公開 | 1口: 120,000円 |
産業利用 | 民間企業および 財団法人や社団法人等 |
成果公開 | 1口: 120,000円 |
成果非公開 | 1口: 480,000円 |