使用マシンの構成および環境について

コンテストでは3種類の計算機を使用する.そのうち1台はス−パ−コンピュ−タ CRAY Origin2000.本選期間中、スパコンを直接使用することはなく,次に述べる X端末からネットワ−クを経由して利用する.

スパコンに入るためのエントリマシンとして80台のX端末を用意する.これが 2種類目の計算機である.X端末とは普通の端末と同じと思ってよいが、Xウィン ドウのサ−バが載っていて、ウィンドウとマウスの操作環境が提供されている.

3番目の計算機は SGI ***** である.80台のX端末をOrigin2000で管理する. 最初にも書いたようにこれらの計算機すべてはネットワ−クでつながっており、 リモ−トの計算機に入る、リモ−との計算機との間でファイルの転送を行なう ことを頻繁に行なわなければならなくなるはずである.そのためのコマンド (以下「コマンド」という時は、何も言及しなければUNIXのコマンドを指す)が 次のものである.

    [リモ−トの計算機に入る] 
        ssh ホスト名
           ... この後、ログイン名、パスワ−ドをタイプする.
           ... なお、様々な理由から、センタ−の外との間のやりとりはできない
           ... に設定されている.

   [リモ−トの計算機同士でファイルの転送を行なう]
         ftp ホスト名
           ... この後、パスワ−ドをタイプする.受理された後、必要な ftp 
           ... コマンドを使う.
なお、今回スパコンで使用できる資源は以下の通りである:
        CPU数: 64個
        メモリ: 64GB

ホスト名

パソコンでは「ホスト名」と呼ばれるものを特に意識することはないかもしれない. しかし、計算機がネットワ−ク上に広がる時、各計算機(実はネットワ−クも)を 識別するために、アドレスと呼ばれるものが各計算機につけられる.これが、IP アドレスと呼ばれるものである.このIPアドレスは単なる数字の羅列であるため、 とても覚えやすいとは言えない.そこでIPアドレスと1対1に対応づけるものと してアルファベットの名前を考える.それがホスト名である.

また、ホスト名を記載する場合、一般にはドメイン名をつけるのが普通である. たとえば

       mpp@cc.titech.ac.jp
の内、@より後ろの部分がドメイン名である.ドメイン名は西欧の住所の記述と 同じように読める(日本国(jp)の学術研究機関(ac)の一つである東工大(titech)の コンピュ−タセンタ−(cc)の計算機 mpp). 上記4種類の計算機のうち、すでにわかっているホスト名は次のとおりである. ドメイン名は省略.
   ス−パ−コンピュ−タ C916:     c90
   Origin2000:                    ed1.b
   X端末: (ed1に管理されるもの)   mintxxx

パスワ−ド

今回のコンテストでは、ネットワ−ク自身が東工大の外からは切り離されている とはいえ、安全なパスワ−ドを使用することは絶対守ってほしい.パスワ−ドは 個人には出さず、グル−プに対して与えられる.安全なパスワ−ドの作り方に ついて、passwd参照.

パソコン と Origin2000との間のデ−タのやりとり

  1. フロッピ−からOrigin2000にファイルを移す(X端末の前で可能).使用できる フロッピ−は MS-DOS 2HD(1.2M, 1.44M). なお、フロッピ−のフォ−マット機能はないのであらかじめ用意すること.
  2. ftpコマンドで、Origin2000からスパコンにファイルを転送する.
実際の使い方は backup参照.