SuperCon2010 開催報告 †東京工業大学学術国際情報センター及び大阪大学サイバ-メディアセンタ-では、8月23日から8月27日まで高校生・高専生を対象とした第16回スーパーコン ピューティングコンテスト(略称 SuperCon2010)を開催した。 本コンテストは、スーパーコンピュータを使用して、与えられた課題を解くプログラムを作成し、そのプログラムによって計算された解答の正確さと計算の速さを競うものである。高校生・高専生を対象としたプログラミングコンテスト、しかも、スーパーコンピュータを使用してのコンテストは他になく、参加する高校生にとって も実際にスーパーコンピュータに触れることのできるよい機会となっている。 今回の予選には、全国から29校42チームが参加した.予選課題は,歩道にレンガを 敷き詰める方法の総数を求める問題である.予選は例年以上の激戦となり,参加チームのうち,高速に解を求めることができた上位15校20チーム(東京会場:7校10チーム,大阪会場:8校10チ-ム)が本選出場を果たした。 本選では、4日間にわたりプログラミングが行われた.本選課題は,建物や柱など,障害物の存在する広場の地面をレンガで敷き詰める方法の総数を求める「レンガ敷き詰め問題」である.最終日5日目に各チームのプログラム結果の発表及び表彰式を行った。また,本選期間中,東京会場の参加者は東京工業大学のスーパーコンピュータTSUBAMEを,また,大阪会場の参加者は大阪大学のスーパーコンピュータSX9を見学した. 熱戦の結果,以下の通り筑波大学附属駒場高等学校(東京都)のチームZATORIKU(原将己君、吉里陸君、河合眞一朗君)が優勝を果たした。
優れたアルゴリズムおよびプログラムを作成したチームに与えられる学会奨励賞 (電子情報通信学会 情 報・システムソサイエティ・スーパーコンピューティング奨励賞,情報処理学会 若手奨励賞)は甲陽学院高等学校(兵庫県)のチームYAMEROに贈られた。 |