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2010/9/30

世界文化遺産地域保存におけるGIS空間分析ワークショップ


2010年9月30日と10月1日、ラオス国ルアンパバーン地方政府と共同でGIS(地理情報システム)空間分析ワークショップを開催した。ワークショップはDepartment of World Heritage Site(DPL)内部向け、9つの外部政府機関向けの2セッションから構成され、26名が出席した。DPL内部向けワークショップは、GISによる予備調査の進捗報告、及び地理空間分析に対してDPLの技術部門と管理部門の専門家から意見収集し分析結果に反映することが目的とし、過去10年の世界遺産地域の街並みの変化に焦点を当てた。建築物の増加や、現代的な(非伝統的)建築材の使用の増加といった時間的変化の理由を肯定的・否定的両面から理解しようと努める建築家や都市計画担当者の間で活発な議論が行われた。現地政府にとって世界遺産地域の包括的管理を進めるにあたり、徹底的な分析が将来の方向性や戦略を提言する重要性が確認された。外部政府機関向けGISワークショップには、ルアンパバーン州政府の管理、都市計画、農業、金融、土地、科学技術、公共インフラ、観光を含む計9部局が参加した。出席者は、データベース上の情報やGISの利用法を共有することを歓迎し、その後の数々の現地ワークショップ開催に積極的に貢献することとなった。知事室代表は現地チームの熱心な活動を高く評価し、ルアンパバーン州のITトレーニングの中心を担うための現地専門家との共同ITセンターの設立に言及した。また、ワークショップは建築物の土地拡張やユーザ間での地図の座標投影法の相違に伴う都市計画への問題を解消する手法として注目を集めた。



現地ワークショップにおける分析の発表

現地政府部局とGIS分析に関する情報共有


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