令和6年度、令和5年度、令和4年度、令和3年度、令和2年度、平成31年度、平成30年度、平成29年度、平成28年度、平成27年度、平成26年度、平成25年度、平成24年度、平成23年度、平成22年度、平成21年度
利用区分 | カテゴリー | 応募数 | 採択数 |
---|---|---|---|
学術利用 | 成果公開 | 14 | 14 |
産業利用 | 成果公開 | 9 | 9 |
成果非公開 | 4 | 4 | |
社会貢献利用 | 成果公開 | 0 | 0 |
成果非公開 | 0 | 0 | |
合計 | 27 | 27 |
番号 | 所属機関 | 申請課題名 (課題概要) | 利用区分 (カテゴリー) |
利用 口数 |
報告書 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 首都大学東京 理工学研究科 | TSUBAME2 GPU によるスピン系のクラスターアルゴリズム・モンテカルロシミュレーション | 学術利用 (成果公開) |
3 | |
2 | 理化学研究所生命システム研究センター | タンパク質間相互作用阻害ペプチドの設計 | 学術利用 (成果公開) |
10 | |
3 | 東京大学情報理工学系研究科 | ポストペタ時代の大規模並列数値計算のための技術開発 | 学術利用 (成果公開) |
2 | |
4 | 理化学研究所計算科学研究機構 | 高性能・高生産性を達成する垂直統合型アプリケーションフレームワーク | 学術利用 (成果公開) |
3 | |
5 | 神奈川大学 | ユーザ間対等受付制御における大規模数値計算 | 学術利用 (成果公開) |
1 | |
6 | 慶應義塾大学 | FMMを利用した分子動力学シミュレーションコードの開発 | 学術利用 (成果公開) |
5 | |
7 | 千葉工業大学 | 溶液内金属触媒反応の第一原理分子動力学計算 | 学術利用 (成果公開) |
2 | |
8 | 東京大学大学院情報理工学系研究科 | 高性能と高生産性を両立する並列分散ランタイムシステム | 学術利用 (成果公開) |
5 | |
9 | 高エネルギー加速器研究機構(KEK) | ヘテロ環境での大規模並列シミュレーションの研究 | 学術利用 (成果公開) |
11 | |
10 | 京都大学 | 大規模Webコーパスからの世界知識の獲得 | 学術利用 (成果公開) |
10 | |
11 | 量子化学研究協会研究所 | 並列計算機を利用したFC-LSE法による原子分子のシュレーディンガー方程式の解 | 学術利用 (成果公開) |
25 | |
12 | 大阪大学蛋白質研究所 | GPCR膜蛋白質の作動薬認識におけるダイナミクスの解析 | 学術利用 (成果公開) |
6 | |
13 | 名古屋工業大学 | 第一原理計算によるナトリウムイオン電池電極材料の相安定性 | 学術利用 (成果公開) |
1 | |
14 | 国立情報学研究所 | マルチメディア内容解析に関する研究 | 学術利用 (成果公開) |
3 | |
15 | 新日本製鐵株式会社 | 鋼材強化に資する微細析出物成長制御のための計算機シミュレーション | 産業利用 (成果公開) |
50 | |
16 | 清水建設株式会社 | 大規模室内外建築環境解析システムの開発 | 産業利用 (成果公開) |
12 | |
17 | 太陽誘電株式会社 | 電子セラミックス材料の物性発現に関わるナノレベル構造設計シミュレーション | 産業利用 (成果公開) |
10 | |
18 | 武田薬品工業株式会社医薬研究本部 | 拡張アンサンブルシミュレーションによるタンパク質とリガンドの結合構造予測法の開発 | 産業利用 (成果公開) |
30 | |
19 | 株式会社豊田中央研究所 | Liイオン二次電池負極/被膜界面におけるLi脱挿入過程に関するハイブリッド量子古典シミュレーション | 産業利用 (成果公開) |
20 | |
20 | 株式会社風工学研究所 | オープンソースコードによる風速の地形影響評価に関するLES | 産業利用 (成果公開) |
30 | |
21 | 住友化学株式会社先端材料探索研究所 | 理論計算に基づく有機半導体材料の開発 | 産業利用 (成果公開) |
10 | |
22 | 株式会社構造計画研究所 | 三次元の広帯域地震動シミュレーションの実用化に向けた検討 | 産業利用 (成果公開) |
1 | |
23 | プロメテック・ソフトウェア株式会社 | Particleworks(流体解析プログラム)のTSUBAMEでの大規模並列化の試行 | 産業利用 (成果公開) |
1 | |
24 | 富士通アドバンストテクノロジ株式会社 | (非公開) | 産業利用 (成果非公開) |
非公開 | 終了 |
25 | コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 | (非公開) | 産業利用 (成果非公開) |
非公開 | 終了 |
26 | 株式会社リコー | (非公開) | 産業利用 (成果非公開) |
非公開 | 終了 |
27 | 日産自動車株式会社 | (非公開) | 産業利用 (成果非公開) |
非公開 | 終了 |
申請課題名 | TSUBAME2 GPU によるスピン系のクラスターアルゴリズム・モンテカルロシミュレーション |
利用課題概要 | 本研究では、格子スピン系に対し、複数のGPU を使った大規模なクラスターアルゴリズム・モンテカルロシミュレーションの開発を行う。多体系の物理的性質を理解するためにモンテカルロ法が標準的な手法として広く用いられているが、シングルスピンフリップのモンテカルロ法には転移温度付近で緩和時間が急激に大きくなるなどの問題があり、これを解消する一つの手法としてクラスターアルゴリズムが提唱されている。近年、GPU を用いた計算の高速化が研究され、シングルスピンフリップ法に関しては、数十倍の加速が報告されているが、クラスターアルゴリズムへのGPU の利用は始まったばかりである。申請者のグループは、1個のGPU を用いたスピン系のクラスターアルゴリズムの研究を既に報告した。クラスターアルゴリズムの複数のGPU を用いた大規模計算は、台数効果が得られず困難と考えられてきたが、本研究では、1個のGPU の計算をMPI 並列により複数のGPU の計算に拡張し、種々の工夫を加えることにより、台数効果が高い計算を実現する。 |
申請課題名 | タンパク質間相互作用阻害ペプチドの設計 |
利用課題概要 | ペプチドは生体内に広く存在する分子で、その機能はシグナル伝達、免疫応答、恒常性の維持など多岐にわたる。近年、ペプチド分子は、糖尿病の治療や癌ペプチドワクチン療法などの医薬品として用いられるだけではなく、疾病発症のメカニズムを解明するための実験試薬としても用いられるなど、非常に重要な分子として認識されている。これらペプチドの機能発現には、関連するタンパク質との結合が必須である。このペプチド-タンパク質間相互作用を制御することができれば様々な生体反応の制御が可能となる。 近年では標的タンパク質に強く結合する”低分子化合物”を設計する技術として計算機を利用する手法が広く用いられている。しかしペプチドの構造特徴は、低分子化合物と比べて大きな分子内自由度を持つことにある。これによりペプチドの分子設計では、構造探索空間が大きくなり、ペプチド-タンパク質複合体構造予測において膨大な計算処理が必要となる。本研究ではGPUによる圧倒的な計算処理能力を利用してこれらの問題を解決することで、標的タンパク質に強く結合するペプチド分子の設計技術を確立することを目指す。 |
申請課題名 | ポストペタ時代の大規模並列数値計算のための技術開発 |
利用課題概要 | TSUBAME 2.0, 京コンピュータなど,ペタフロップスを達成するスーパーコンピュータが広がってきている.今後さらなる性能向上が期待されているが,そのためには100万コア以上の並列性,深いメモリ階層,ネットワークの遅延などを手なずける必要がある.本研究ではこのような視点から,計算科学と計算機科学の融合・協力により次世代の超並列超高性能計算科学ソフトウェアの構成方式,アルゴリズム,実装技術を開発してゆく.本プロジェクトでは,ナノサイエンス,バイオインフォマティクス,コンピュータサイエンスの研究者の協力により,日本最大のGPU搭載スーパーコンピュータであるTSUBAME 2.0を用いて,共同研究により次世代の計算機のためのアルゴリズム,並列化手法,最適化,プログラミングモデル,アプリケーションの新たな展開に関して研究を行う. |
申請課題名 | 高性能・高生産性を達成する垂直統合型アプリケーションフレームワーク |
利用課題概要 | ポストペタスケールに向けた最重要課題である「並列性の克服」、「信頼性」、「低消費電力化」の解決に大きく貢献する高生産性垂直統合型ソフトウェアスタックの研究開発を行う。これはスケーラブルマルチスレッドランタイムを基盤としたドメイン特化型アプリケーションフレームワークであり、自動並列化、自動チューニング、耐故障性、電力最適化等の各種技術を透過的に内包する。我々は提案ソフトウェアスタック構成法を流体シミュレーション(CFD)および分子動力学法(MD)を対象として設計し、それらを最新の大規模ヘテロジニアススーパーコンピュータであるTSUBAME2を基盤として設計開発する。 |
申請課題名 | ユーザ間対等受付制御における大規模数値計算 |
利用課題概要 | 本研究課題においては、様々な要求帯域を持つストリーミング環境において,ユーザ全員の満足度を向上させるための受付制御の実現を目的とする.全ユーザ満足度を向上させるために,基礎検討として,異なる要求帯域(広帯域フローと狭帯域フローの二種類に分類)に対し,収容時に同じ満足度を得る(対等)と仮定し,広帯域フローを1本収容しない事で,狭帯域フローを複数収容可能とする受付制御方式を提案している.具体的には,全ユーザ満足度の最大化と等価である,網内への広帯域及び狭帯域フロー両者をあわせた呼損となる確率(トータル呼損率)を最小にする受付制御方式を提案する.制御を実現させるためには,制御パラメータで取りうる閾値に対して最適な値を導出する必要がある. この最適な閾値を導出するために,本研究課題においては、定常状態を仮定し待ち行列理論を用いて解析を行う.しかし,最適な閾値導出のための,定常状態における状態方程式の解を導出するためには,大規模な行列計算が必要となる.そこで,TSUBAMEを用いた大規模並列処理により、これまで実現不可能であったトラヒック規模を持つ際の,最適な閾値を導出する. |
申請課題名 | FMMを利用した分子動力学シミュレーションコードの開発 |
利用課題概要 | 本課題では分子動力学シミュレーションの大規模並列計算において重要になる長距離力の計算の高速化,並列化に関する手法を提案し,詳細な性能評価,検討を行う.分子動力学における長距離力の計算には従来Ewald和をベースとする方法が用いられてきたが,これらの手法ではFFTの並列化が困難であることから大規模な並列計算において性能を得ることが難しい.一方,同様の計算にFast Multipole Method(FMM)を用いた場合,高い並列化率が得られることが最近の研究例で報告されている.本課題ではFMMを用いた分子動力学シミュレーションコードの開発を行い,既存の手法では大規模並列計算機を用いてもスケーラビリティの観点から解析が困難であった問題を解析可能にする.これは,今後様々な分子動力学のアプリケーションソフトウェアが次世代の超並列計算機で性能を発揮する上で重要な役割を果たすと考えられる.国外ではExascaleソフトウェアを念頭においたFMMに関する様々な研究が既に始まっており,国際競争の観点からもFMMの高性能化は重要な課題であるといえる. |
申請課題名 | 溶液内金属触媒反応の第一原理分子動力学計算 |
利用課題概要 | 溶液内化学反応は、様々な素過程が絡むマルチスケール現象である。近年、化学反応を解析する手段として、溶媒個々の自由度を露わに考慮した第一原理分子動力学計算が注目されている。第一原理分子動力学計算は、溶質・溶媒の両者が協力し展開する化学反応のリアルな描像を捉える強力な手段として期待される。しかし現状では、化学反応に関する統計的性質を効率的に計算できる段階ではない。本課題では、第一原理分子動力学法と反応経路探索法を組み合わせることで、化学反応に関する統計的性質を効率的に計算するための解析手法を開発する。具体的応用として、溶液内反応の典型例である金属触媒反応の分子機構解明を目指す。 |
申請課題名 | 高性能と高生産性を両立する並列分散ランタイムシステム |
利用課題概要 | 当研究グループでは、分散メモリ並列計算機上で高性能な並列プログラムを容易に開発できるようにすることを目的として二つのシステムを研究・開発している。 (1) 細粒度マルチスレッドおよび大域アドレス空間に基づく共通ランタイムシステム: 当研究グループでは、プログラマが局所性を考慮した分割統治型の並列プログラムを記述するだけで、計算機の持つ性能を引き出すことのできる並列プログラミングシステムを実現することを目指している。本システムは、その実行基盤として、ノード間動的負荷分散を実現する細粒度マルチスレッド処理系および大域アドレス空間を提供する。 (2) 外部プログラムを容易に組み込み可能な軽量並列データベースシステム: 本システムは、並列ワークフローをSQLで記述できる並列データベースシステムである。このシステムの特徴は、SQLに対して外部プログラム呼び出しを可能にする拡張を施し、その記述に基づいて各計算資源の割り当てを行う点にある。 本利用課題においては、これら二つのシステムについてTSUBAME上で性能を計測し、有効性を評価する。 |
申請課題名 | ヘテロ環境での大規模並列シミュレーションの研究 |
利用課題概要 | 大規模なシミュレーションを必要としている研究者にとって、プログラム開発環境と実行環境がシームレスであることが望ましいが、これまでは、自分の研究室のクラスターと大学などの機関にあるスーパーコンピュータを使い分けて研究を進めていた。シミュレーションに必要なデータが大規模であったり、利用環境のOSが異なるなど大きな障害となっている。このような不便を解消して、可能な限り、使える計算機資源を有効に連携して使う方法として、昨年度まで、行われたRENKEIプロジェクトの成果であるUniversal Grid User Interface(UGI)を使い、同プロジェクトで使われていたNAREGI環境を通して、Tsubame2の専用資源を利用して、放射線治療計画シミュレーションを行う。同シミュレーションは、放射線粒子が人体を通過するときの物理過程をモンテカルロ法で追跡し、人体の各部位での線量を計算する。計算に用いるプログラムは、Geant4と呼ばれ、原子レベルの物理過程を詳細に計算するため、膨大な計算時間が必要である。特に、新しい治療方法を開発する際には、詳細なシミュレーションが必要で、大規模なシミュレーションを効率よく実行できるユーザインターフェースも含めた環境を確立したい。 |
申請課題名 | 大規模Webコーパスからの世界知識の獲得 |
利用課題概要 | 本利用課題では、大規模Webコーパスに対する言語解析と解析結果から知識獲得を並列に実行します。2011年にWatsonと呼ばれる計算機システムがクイズ番組で人間のチャンピオンに勝利したことが象徴的に示すように、自然言語に基づく高度な知識処理が次第に現実のものとなりつつあります。こうした処理の実現には、膨大な世界知識が必要です。我々のグループでも、基盤技術である言語解析を主な対象として、世界知識の獲得とその応用に取り組んできました。これまでの研究により、日本語文の構文解析はある程度の精度で実現できるようになってきています。本利用課題では、その先にある高度な解析、すなわち省略・照応解析や談話構造解析の実現を目指します。そのために、量と質の両面から知識獲得の改善に取り組みます。量の面では、我々がクロールにより得た、規模を拡大したWebコーパスを処理します。質の面では、従来は構文解析結果からの知識獲得を行ってきましたが、省略・照応解析結果の利用も試みます。これらの処理をTSUBAME上での大規模並列処理により実現したいと考えております。 |
申請課題名 | 並列計算機を利用したFC-LSE法による原子分子のシュレーディンガー方程式の解 |
利用課題概要 | 本課題では、並列型計算機を利用し、我々の開発したFC-LSE(Free-Complement Local Schrödinger Equation)法により、有機・無機化学における標準的な分子のシュレーディンガー方程式を解くことを目標とする。FC-LSE法は、 (i)ハミルトニアンにより生成されたpotentially exactな解析的関数を用い、(ii)積分計算を行わず、サンプル点上でシュレーディンガー方程式を要求することにより、正確な波動関数を求める方法である。本方法は旧来の基底関数展開法とは全く異なり、シュレーディンガー方程式を本来の理論に従って解くため、高精度の解が得られる。本課題では、この方法を一般の有機分子や無機分子に応用できる道を開き高い信頼度のある高精度な予言的量子化学を建設することを目指して、計算技術的な問題点を整理克服するための計算を行う。この方法は、並列計算機に理論上よく適合しているので、東京工業大学スーパーコンピューター(TSUBAME)を利用させていただくことで、研究計算の能率を計りたい。 |
申請課題名 | GPCR膜蛋白質の作動薬認識におけるダイナミクスの解析 |
利用課題概要 | 細胞膜上に存在するG蛋白質共役型受容体(GPCR: G-Protein Coupled Receptor)蛋白質は、細胞外のシグナル物質を認識し、作動薬の場合には細胞内での生体反応を促進する一方、阻害剤や逆作動薬では生体反応が抑制される。最近、種々のGPCRの結晶構造が明らかになるとともに、GPCRには活性型と不活性型とが存在し平衡状態にあることが判明したが、このダイナミクスの立体構造的な知見はほとんど得られていない。長時間の分子動力学シミュレーションを行うことにより、リガンド結合によっておこる活性型と不活性型の双方における構造のダイナミクスを調べる。 |
申請課題名 | 第一原理計算によるナトリウムイオン電池電極材料の相安定性 |
利用課題概要 | リチウムイオン電池のコンセプトを引き継いだナトリウムイオン電池は、元素戦略の観点から大型電池用途に期待されている。しかし、研究開発期間が浅いことから、その電極反応に伴う材料の相安定性の詳細は不明な点が多い。 本研究では、ナトリウムイオン電池として有望な正極材料のうち、層状遷移金属酸化物材料(NaMO2)に着目し、密度汎関数に基づく高精度第一原理計算とモンテカルロ計算を組み合わせることで、電極反応過程における相安定性評価を行う。これにより、充放電反応に伴う結晶構造変化や電子構造変化を明らかにすることが可能になる。 |
申請課題名 | マルチメディア内容解析に関する研究 |
利用課題概要 | 本研究では、映像等のマルチメディアコンテンツの主として視覚情報を解析し、その意味内容情報を自動抽出する手法について検討する。 |
申請課題名 | 鋼材強化に資する微細析出物成長制御のための計算機シミュレーション |
利用課題概要 | 鋼材の強度設計に影響を及ぼす微細析出物の成長機構解明のためのシミュレーションを実施する。具体的には、NaCl 型析出物のTiC について、整合析出物、部分整合析出物の安定性を第一原理計算によって見積り、従来計算では未着手であった析出物の成長過程を調べる。平成21 年10 月~平成23 年9 月のトライアルユース期間には、NaCl 型析出物のNbC について同様の計算を実施したが、今回、より大規模な計算が必要なTiC について実施し、NbC とTiC との差異を調べる。 |
申請課題名 | 大規模室内外建築環境解析システムの開発 |
利用課題概要 | 周辺環境の配慮や安全・安心かつ快適な建築環境の提供は建築分野において重要な課題の一つである。この課題を解決するためには詳細な室内環境や広域な屋外環境の双方を考慮できる室内外環境の連成解析が必要となるが、計算量及び計算時間は膨大となるため、限られる範囲でそれぞれの検討対象、たとえば風環境、温熱環境、音響環境、光環境、さらには津波波力の推定に対して屋内または屋外をモデル化して、異なる計算モデルで解析が行われている現状である。近年の計算機の性能向上や数値流体シミュレーション技術の進歩により室内・屋外を含めた大規模流体解析は建築環境評価において有効な計算手法の一つとして期待されている。 本利用課題は建築分野の流体問題を対象にしてTSUBAME2.0 の計算資源を利用することで、周辺の地形や市街地形状及び屋内環境まで考慮できる数百億計算格子レベルの大規模屋内外建築環境のモデル化システムを構築、超並列CPU 及びGPU による数値解法を開発して、実測及び実験結果との比較により大規模計算による計算精度を検証するとともに、大規模室内外建築環境の評価を可能とするものである。 |
申請課題名 | 電子セラミックス材料の物性発現に関わるナノレベル構造設計シミュレーション |
利用課題概要 | 電子セラミックス材料は電子デバイス用途の基本材料として広く用いられているが、ごくわずかな欠陥や不純物に起因する材料内部のナノレベルの構造変化によってその電子物性を大きく変化する事が知られている。本利用課題では、実験のみのアプローチでは理解が困難な電子セラミックス材料のナノスケールの構造変化(欠陥、不純物、及びそれらのマイグレーションや欠陥クラスリングなど)、並びに粒界や表面で起こる現象に焦点をあて、ナノレベルでの構造変化が生じるメカニズムと電子物性(電子状態)との関係を明らかにし、欠陥構造設計ならびに界面構造制御設計技術の確立を目指す。 |
申請課題名 | 拡張アンサンブルシミュレーションによるタンパク質とリガンドの結合構造予測法の開発 |
利用課題概要 | 拡張アンサンブル分子シミュレーション法によりタンパク質とリガンドの結合構造を第一原理的に予測する手法を開発する。従来の手法では、自由度が多い場合やタンパク質の構造変化がある場合は予測能に限界があり、また結果の物理化学的解釈が困難である。本利用課題では相互作用の物理化学的背景の理解に基づいた科学的な医薬品の分子設計を可能とするために、昨年度までに開発した二次元レプリカ交換法を適用して計算条件を最適化し、幅広いターゲット系に対して適用可能な手法を確立することを目標とする。また自由度が多いリガンド分子の安定構造をシミュレーションから予測する手法についても検討する。 |
申請課題名 | Liイオン二次電池負極/被膜界面におけるLi 脱挿入過程に関するハイブリッド量子古典シミュレーション |
利用課題概要 | リチウム(Li)イオン二次電池では、電解質相を介して正極と負極の間でLi イオンが移動し、それに付随して種々の反応が進行することで充放電が行われる為、各反応過程の詳細を理解する必要がある。電極活物質や電解質材料に対しては実験・理論の両面からさまざまな解析が進められているが、電極界面反応はあまり明確にされていない。特に、負極界面には有機電解液の還元分解に伴って有機化合物と無機化合物から成る被膜(SEI)が形成されるため、負極/被膜界面反応のメカニズムを理解することは、高性能Li イオン二次電池の開発にとって重要となる。本利用課題では、負極/被膜界面におけるLi 移動と電気化学反応の詳細を、ハイブリッド量子古典法を用いて調べる。ハイブリッド量子古典シミュレーション法では、電子状態の変化が重要となる量子領域に密度汎関数法など高精度量子力学計算手法を適用し、量子領域を経験的相互作用モデルで表したシステム全体に埋め込んで計算を行う。従って大規模系の物質移動と化学反応の両方を取り扱うことができるため、界面におけるLi 移動反応を調べるのに適した手法である。 |
申請課題名 | オープンソースコードによる風速の地形影響評価に関するLES |
利用課題概要 | 地形の起伏がある場所に建築物を建てる場合には,建築基準法に基づき地形の影響による風の増速を評価する必要があるが,その評価手法や評価基準については明確な情報が示されていないのが現状である。近年,計算機資源が充実したことや数値流体解析技術が進歩したことにより,数値流体解析による風速の地形による影響評価が実施されるようになってきており,その実用化への期待が高まっている。本研究では,フリーソフトであるOpenFOAM を用いて変動成分まで予測可能なLES により,単純化した地形および複雑な起伏を有する実在地形を対象として変動成分まで含めた風速の予測を行う。LES は一般的に計算負荷がかなり高くなるが,TSUBAME2 の計算資源を利用することで大規模な並列化が可能となり,高解像度の解析格子を用いた解析が高速に実行されることが期待される。得られた解析結果を既往の風洞実験結果や観測結果と比較して計算精度の検証を行ったうえで,適切に解析を行うための解析モデルの作成方法や計算条件の整理を行い,適切な風速の地形影響評価のための解析を実施するための道筋を示すことを目的とする。 |
申請課題名 | 理論計算に基づく有機半導体材料の開発 |
利用課題概要 | 理論計算に基づく新規有機半導体材料の設計・開発を目的とする。例えば、導電性高分子における伝導現象を理論的に解析し、実験結果と比較することによって、有用な知見を得、それを材料設計にフィードバックして開発を促進する。 |
申請課題名 | 三次元の広帯域地震動シミュレーションの実用化に向けた検討 |
利用課題概要 | 前年度の課題では3次元波動伝播プログラムをTSUBAMEに移植して最適化を行い、発生確率が高いと言われている東海・東南海・南海地震を対象とした大規模波動伝播シミュレーションを実施した。本年度は、強震動評価結果の工学的な妥当性、および耐震工学上重要な周期1秒以下の短周期地震動の計算精度の向上のための検討を行い、プログラムの実用化に向けた取り組みを実施する。本課題は、次年度8月まで継続して行う予定であるため、本年度の報告書では中間的な報告を行う。 |
申請課題名 | Particleworks(流体解析プログラム)のTSUBAMEでの大規模並列化の試行 |
利用課題概要 | 自社の粒子法ベースの商用解析プログラムであるParticleworksのTSUBAMEでの稼働の可否を確認するとともに、TSUBAME上でParticleworksの大規模並列化の試行を行う。 |