シンポジウム報告 | プログラム |
東京工業大学 学術国際情報センターでは文部科学省 先端研究施設共用促進事業として、『みんなのスパコンTSUBAMEによるペタスケールへの飛翔』を実施し、スーパーコンピュータTSUBAME2.0 を民間企業に利用いただいている。本シンポジウムでは、TSUBAME2.0 の産業利用への今後の見通し、平成22年度に実施された課題から2件の口頭発表による成果報告および9件のポスター発表を行った。 平成23年度の共用促進シンポジウムをTokyo Tech Front蔵前会館A館1階ロイアルブルーホールで開催した。 シンポジウムには125名の事前登録者に対し105名の参加があった。 共同利用推進室 佐々木淳の司会にてシンポジウムは進められ、伊澤副学長から開会の挨拶があり、文部科学省 研究振興局 基盤研究課の柿田恭良課長から来賓挨拶をいただいた。続いて青木副センター長から「TSUBAME の産業利用の今後の方向性」と題した講演が行われた。 利用成果報告としては平成22年度実施課題のうち戦略分野利用推進課題および新規利用拡大課題から「拡張アンサンブルシミュレーションによるタンパク質とリガンドの結合構造予測法の開発」と「建築物の室内外環境の連成解析とその高速化技術の開発」の口頭発表があった。また、平成22年度までに利用が終了したトライアルユース課題および有償利用課題から9件のポスター発表があった。口頭発表では質問が会場の出席者からなされ、ポスター発表では各ポスターの前で終始議論が継続する等、非常に活況な交流が行われた。ポスター発表終了後、佐々木淳から課題公募の説明があり、最後に青木副センター長から総括と閉会の挨拶がなされた。 採択課題関係者と課題実施について意見交換やTSUBAME 2.0 についての情報提供を行うことができ、参加者からは利用課題の成果や実情を知ることができ良かったという意見が多数あり、複数の参加者からトライアルユースのみならず有償利用を検討したいという声があった。TSUBAMEの共用促進事業を進めるに当たり、非常に有意義なシンポジウムであった。 シンポジウム終了後は、 TSUBAME2.0 の見学会も行われ、多数の参加者があった。 |
受付の様子
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会場模様
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開会挨拶
伊澤 達夫 (東京工業大学 理事・副学長(研究担当)/産学連携推進本部長) |
来賓挨拶 柿田 恭良 (文部科学省 研究振興局 基盤研究課長) |
「TSUBAME の産業利用の今後の方向性」
青木 尊之(学術国際情報センター 副センター長)
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採択企業からの報告1 戦略分野利用推進「拡張アンサンブルシミュレーションによるタンパク質とリガンドの結合構造予測法の開発」 小久保 裕功 (武田薬品工業株式会社) |
採択企業からの報告2 新規利用拡大「建築物の室内外環境の連成解析とその高速化技術の開発」 ファム バン フック (清水建設株式会社 技術研究所) |
ポスターセッションの模様
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課題公募状況報告
佐々木 淳 (学術国際情報センター 共同利用推進室)
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TSUBAME2.0見学会の模様
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